前回の続き、少女漫画のタイトル
前回は僕の発見した「恋は…系」「色系」「メシ系」「聞いてくる系」「言ってくる系」「作戦系」という
昔の少女漫画タイトルのポピュラーな法則性を紹介しました。
一部の法則性は現代でも十分通用する物ですし、もし万が一皆さんが1970年代にタイムスリップでもしてすぐに少女漫画のタイトルを決めないといけない!という局地的な緊急事態に陥った時はきっとあなたを救ってくれる知恵となるでしょう。
そして続けざまに今回もまた新たな法則性を紹介して行こうと思います。
法則性その1 「名前」系
まずは名前系です。要するに主人公の名前がタイトルに表記されている系です。
非常にシンプルですが誰が主人公なのか一発でわかるので少女漫画に限らず非常に有効な方法です。
シンプルなのでどういう漫画なのかも伝わりやすいです。

おませ!

地中海の!

キャンディーちゃん!

ちゃお!

山の子。
エンゼル松本先生の4コマはオチが基本なんだかんだでキャラがいちゃいちゃするストーリー性のある四コマで、早すぎた萌え4コマのような趣きがあります。

章子の…

ノンの…

ひとりぼっち。

ダンプ…ママ?

すごくわかりやすい。
すなこ育子先生の当時のプロフィールを読んだら「昭和45年、少女コミックでデビュー。『ママおしっこ』を長期連載の後『二人でウッフーン』を連載して好評を得、現在に至る」というとてもパンチの効いた作品群に俄然興味が沸いてきました。

萌…。
あらすじが「スナック『青い鳥』に務める萌は施設出身の薄幸の少女。稼いだお金でホームの子供達に幸せをプレゼントする事が唯一の楽しみ。だが萌には病魔が…」という超暗い内容です。
その2 ダジャレ系
タイトルに一個ダジャレをはさんでおく。そんなお茶目な方法も多く存在します。
少女漫画と言えども当時のメイン読者はやはり子供。
僕も最近よく「子供ってマジでダジャレでよく笑うよなぁ〜」と思ってるんですが、
やはり僕のそういった非常にアバウトな分析結果から見てもダジャレと当時の少女漫画の相性はいいのでしょう。

愛してないと。愛してNIGHT。
言わずと知れた多田かおる先生の超名作ですね。

見太郎!

ドラ吸ラ!

野球漫画です。

型破りです。

こんなタイトルが存在するなんてほんとシンジラレネーションです。
その3 とにかく語呂がいい系
タイトル界において重要な要素の一つ、語呂。
仮にだんだん意味がわからなくなっていったとしてもとにかく語呂はいいからOKだろう、
そんな判断で生まれたようなタイトルです。

ソックって何?

どいつがトンキー?

途中で銃声が。

意外と超能力モノです。

途中から歌に。
作者名の横の妙なスペースも気になります。

タイトル通りデブ少女の漫画です。
学校のイケメン達が全員優しいんだけどヒロインを基本ずっと「おデブちゃん」と呼ぶのが
なんか気になります。

もはやなんだかよくわかりませんが同時収録の「コロナこの恋キックオフ」も語呂だけはいいです。
その4 !系
「!」マーク。エクスクラメーションマークと呼びます。最後の手段として語尾に!をつければ
意外となんか少女漫画のタイトルっぽくはなるんです。
そりゃ無茶だろ!というフレーズでも不思議と何とかなる、まさにパワーオブザタイトル。
キングオブザタイトルです。
自宅の少女漫画を調べたところ圧倒的にこのタイトルが多かったので最後に紹介したいと思います。

現代少女漫画の代表的例としてしゅごキャラ!ですね。
いや〜名作です。

これも現代漫画。読経という実に少女が飛びつかなさそうなフレーズですがやはりちゃんと
タイトルらしくなっています。これが「!」の力なんですね。

ペルシャが好き!
魔法少女ペルシャの元になった漫画です。

姫がいく!

のってしまう!
真面目な生徒会長が実はロックンローラーだったという漫画です。

ご用心!
キッスをテーマにしたキッス・オムニバスです。

なんてったって!

銀河荘なの!

フラッシュ!

あ〜ら!

あ〜ら!(その2)

パフ!

もう若干よくわかりません

出番です!奥さま!
なんかいい絵。

顔ではないような。

乾杯!

爆発!

もうだめ!

OHショック!
同時収録「かれのお値だん20万」というやけに生々しいタイトルも気になります。

チカンでーす!!
…というわけで二回に渡って続いた少女漫画シリーズもこれにて終了!
最後にジャンル分け不能だった一冊を紹介してお別れです。
では、また次回!

ありがとうございます
服部さんのルーツが垣間見えた気がします