ギリギリ!パクキェアとは?
今、youtubeのひとつの動画がほんの少し話題だ。
その名は「ギリギリ!パクキェア」。
とある漫画家が女児向けアニメ・プリキュアのパロディ漫画を自ら動画化し、声まで自分で当てているという怪作なのだ。
動画は全15分。作者いわく漫画製作、編集、アフレコで2ヶ月半を費やしたという気合の入りよう。
おまけにエンディング曲まで製作。作曲はこのサイトを見てるような人ならおなじみLBTの鼓膜シュレッダーだ。
未見の方は是非妖精役の作者の透き通るような裏声を是非聞いて欲しい。
そしてのその作者というのが、いつもこの記事を描いている漫画家・服部昇大なのだ。
今回は作者に「ギリギリ!パクキェア」について独占インタビューに成功した。
作者のクリエイター気取りが前に出すぎて若干海外ミュージシャン風の気持ち悪い喋り方になっているが、気にせず読んで欲しい。
服部昇大「とてもエキサイティングな気持ちだ」
― よろしくお願いします。
服部:
よろしく。作者の服部昇大だ。今回このような機会を与えてくれてとても嬉しいよ。
― 今回このような作品を作った理由は?
服部:
ああ、いい質問だ。僕は最近は普通のプリキュアの同人誌を描いていたんだけど、「なにかエキサイティングな事がしたい」っていう気持ちも常々持っていたんだ。
― エキサイティングできた?
服部:
とてもエキサイティングだったよ。夏コミで結局普通のプリキュア新刊の方が売れてる事も含めてね(笑)
― いろんなプリキュアを混ぜてパロディにしているの?
服部:
そう。この第1話は特にドキドキ!プリキュアとYes!プリキュア5の第1話がベースだね。
細かいネタまで含めるともう複雑すぎて説明がつかないね。
― 何故パクキェアを動画にしようと思ったの?
服部:
徹底的にプリキュアをパロディにした作品が作りたかったんだ。どうやったらより似るのか毎日考えて出た結論が「動画にする」だったんだ。だってプリキュアはアニメだろ?お客さんに「似てる」って思わせるにはよりアニメという表現に似せなきゃいけないと思ったんだ。
だから素人だったけど動画編集も一から覚えたしね。もちろん声も自分達でやらなきゃいけないからモノマネの練習もしながら(笑)
― 同じサークルのぱまさんを主役に起用した理由は?
服部:
先日「風立ちぬ」を見てきたんだけど、庵野監督を主演に起用した宮崎監督にはシンパシーを感じたね(笑)
というのは冗談だけど、ぱまさんは意外とこういうのには乗り気なんだ。
― ぽまさんはぱまさんとは別人?
服部:
別人だね。彼女の事は今は多くを語ることはできないけど、これだけは言えるよ。
「ぽまはいつだって俺達の心の中にいる」ってね。
― 死んだの?
服部:
死んでないよ。次回も出るよ。
― 次回以降も作るの?キャラが増えたりする?
服部:
予定では10月に第二話を発表、12月に第三話を発表するつもりさ。次回は黄色回。次は青回かな。
とりあえず最低でも6話ぐらいは作りたいね。とりあえず今月中には次回予告動画を作るよ。
キャラクターも敵味方ともに増やす予定さ。でも一つ頭を抱えている問題が「声優も探さないといけない」って事かな。
4役やってもう僕の喉は限界だからね(笑)
ただイエロー役の声をやりたいって応募がすでに3〜4人もあったのには驚いたね。まったくファッキンホットだよ。
― ED曲は買えるの?誰が歌ってるの?
服部:
フルバージョンCDをイベント会場のみの販売だったけどとらのあなにこっそり少数委託できたので欲しい人はこっそりと買ってくれ。歌を歌ってるのはまつちよさんっていう前から知ってるプリキュア同人サークルの、カラオケが上手い普通の人なんだ。曲はこのサイトではおなじみパリッコさんと鼓膜シュレッダーのツージーにお願いしたんだ。やっぱりED曲は大事だからね。僕は素人だから歌詞以外は全部お願いしたよ。
― パコ役は本当に服部先生?
服部:
僕の裏声は意外と高音なんだ。
― こんなにパクって大丈夫なの?
服部:
その点で参考にしたのは村上隆の『シックスハートプリンセス』だね。
あの動画は賛否両論あるけど僕は勉強になった点が2つある。
1つは「パクるなら『これってヤバくない?』ってみんなが思うぐらいやらないと心に残らない」って事と
もう1つは「やばくなったら『アート』って言い張ろう」って事だね(笑)
― 本当にアートって言い張るの?
服部:
もちろん謝罪するさ。僕は気の小さい典型的な日本人体質だからね。なるべく穏便に済ませたいだろう?
― ファンのみんなに一言お願いします。
服部:
ファンのみんな、そして夏コミに来てくれたみんなありがとう。
滑りたくないのでみんなほんの少しでも笑ってくれている事を願います。
なかなか気色の悪い、笑うに笑えないインタビューだったが第二話は10月発表という事で更新を楽しみに待っていて欲しい。
次回は普通に墓場の漫画diggerを更新する予定です。
ちなみにこのインタビューワー役ももちろん服部昇大なので、お前マジで一人で何やってんだという話なのである。